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築30年住宅を快適に!リフォームでできる省エネ対策

築30年の家、今のままで大丈夫?

1990年代に建てられた住宅は、まだしっかりしているように見えても、断熱性能・設備効率・気密性の面で現在の基準とは大きな差があります。
当時の建築基準では、断熱材が薄かったり、窓が単板ガラスだったりすることが多く、冬の寒さや夏の暑さ、結露・カビ・光熱費の高騰などに悩まされる方も少なくありません。
そこで注目されているのが、「省エネリフォーム」。
築30年前後の家でも、リフォームで最新の住宅性能に近づけることができます。

1. まずは「断熱性能」を底上げする

省エネリフォームの基本は、なんといっても断熱改修です。
冷暖房の効きを高め、年間の光熱費を抑える効果が大きく、体感的な快適さも格段にアップします。

窓の断熱リフォーム

家の中で熱が最も出入りするのは「窓」。
特に築30年の住宅では、単板ガラスやアルミサッシが多く、そこから熱が逃げてしまいます。
そこでおすすめなのが以下の方法です。

  • 内窓(二重窓)の設置:既存窓の内側に樹脂製サッシを追加し、断熱・防音効果を高める
  • ガラス交換:ペアガラス・Low-E複層ガラスに取り替え、熱の伝わりを抑える
  • サッシごと交換:外壁リフォーム時にあわせて高断熱サッシに入れ替える

これらは国の「先進的窓リノベ2025」補助金の対象で、条件を満たせば1戸あたり最大200万円程度の補助を受けられるケースもあります。

壁・天井・床の断熱補強

築30年前後の木造住宅では、壁内や床下の断熱材が薄くなっていたり、隙間ができていることが多いです。
リフォーム時に断熱材を入れ替えるだけでも、体感温度が2〜3℃上がることもあります。
特に効果が出やすいのは以下の順番です。

  1. 天井(または屋根裏)
  2. 床下
  3. 外壁(リフォームや塗装時に一緒に施工)

2. 給湯・空調を高効率化する

設備の省エネ化は、毎月の光熱費に直結します。
築30年の住宅では給湯器やエアコンが古くなっているケースが多く、交換するだけでも電気代・ガス代の削減効果があります。

  • 高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド給湯器)
    → 「給湯省エネ2025」の対象で、導入時に補助金が利用可能。
  • 高効率エアコンや全熱交換型換気システム
    → 家中の温度ムラを抑え、冷暖房効率を改善。
  • LED照明・人感センサー照明
    → 消し忘れを防ぎ、年間の電気使用量を大幅削減。

これらの機器を入れ替えることで、毎月の光熱費を1〜2割削減できるケースもあります。

3. 太陽光発電・蓄電池で“創エネ”をプラス

断熱・省エネに加えて、自家発電と蓄電の導入も検討しましょう。
最近はリフォームと同時に太陽光パネルを設置するケースが増えています。
さらに蓄電池を組み合わせることで、昼間に発電した電気を夜に使えるようになり、電気代を削減できます。

  • 太陽光発電:余剰電力を売電し、光熱費を実質ゼロに近づける
  • 蓄電池:停電時の非常電源としても活躍
  • V2Hシステム:電気自動車を蓄電池のように利用できる最新の仕組み

これらは初期費用がかかりますが、長期的には家計と環境の両方にメリットがあります。

4. 気密性を高めて“もったいない”を減らす

せっかく断熱しても、家にすき間が多ければ効果は半減します。
築30年の住宅では、ドア枠や配管まわりの隙間、床下通気口などから熱が逃げているケースがよく見られます。
気密シートや発泡ウレタンを使って細部を補修することで、冷暖房のロスを防ぐことができます。
また、換気システムを見直し、“必要な空気だけを入れ替える”第1種全熱交換換気にすることで、省エネと快適性を両立できます。

5. 自治体の補助制度を活用する

寝屋川市・守口市・大東市などの自治体では、断熱改修や耐震改修を行う際に補助金を交付しています。
国の制度と併用できるケースもあるため、申請前に必ず確認しましょう。

  • 寝屋川市:旧耐震住宅の改修支援制度あり
  • 守口市:省エネ・バリアフリー改修への助成
  • 大東市:耐震改修で最大105万円の補助

また、国交省・経産省・環境省の3省連携による「住宅省エネ2025キャンペーン」は、断熱・設備リフォームの補助が充実しています。
補助金を活用すれば、実質的な自己負担を2〜3割減らすことも可能です。

6. “性能リノベーション”で長く快適に暮らす

築30年の家は、「リフォームすればまだまだ住める」時期。
しかし、単なる修繕ではなく、**断熱・省エネ・耐震を組み合わせた“性能向上リノベーション”**がこれからの標準です。
たとえば、

  • 断熱改修でUA値を0.6前後まで改善
  • 高効率設備で一次エネルギー消費を削減
  • 太陽光+蓄電池で災害時も安心

これらを計画的に組み合わせることで、ZEH基準に近い省エネ性能を実現することも可能です。

まとめ

築30年の住宅は、「建て替えしかない」と思われがちですが、リフォームで十分に快適・省エネな住まいに生まれ変わります。
ポイントは、窓・断熱・設備・気密をバランスよく改善すること。
さらに補助金制度を上手に活用すれば、費用を抑えながら高性能住宅へアップデートできます。

快適さと省エネ性を両立した“次の30年も暮らせる家”を目指して、今の住まいを見直してみましょう。