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中庭・吹き抜け・勾配天井のある家

光と風と暮らす。中庭・吹き抜け・勾配天井のある家の魅力

家づくりにおいて、間取りや設備と同じくらい大切なのが「空間設計」。
その中でも人気が高いのが、中庭・吹き抜け・勾配天井を取り入れたデザインです。
どれも、暮らしの中に“光・風・開放感”を取り入れる工夫であり、日常を少し特別な時間に変えてくれる仕掛けでもあります。

本記事では、それぞれの特徴やメリット、そして組み合わせたときに生まれる豊かな住空間の魅力を、建築の視点から詳しく紹介します。

中庭のある家 ー 家の中に“もうひとつの外”をつくる

プライベートと開放感の両立

中庭(パティオ)は、外の空間を家の内部に取り込む設計手法です。
一般的な庭と違い、建物に囲まれているため、外からの視線を遮りつつも明るく開放的。
「人目を気にせず、家の中で外を感じる」ことができるのが最大の魅力です。

リビングやダイニング、キッチンを中庭に面して配置すると、室内に光と風が自然に流れ込み、どの部屋にも柔らかな明るさが届きます。
建物の中心に設けることで、どの空間からも自然を感じられる生活動線が生まれます。

家族の時間を育む“中間領域”

中庭は、室内でも屋外でもない“中間の場”として機能します。
朝はコーヒーを楽しむテラスとして、昼は子どもの遊び場として、夜は家族や友人と食事を楽しむアウトドアダイニングとして。

季節ごとに使い方を変えられる柔軟性があり、家族のライフスタイルに合わせて表情を変えるのが中庭の魅力です。

光と風のコントロールにも効果的

外壁に囲まれた構造は、プライバシーを守りながら通風・採光を確保できます。
都市部の住宅密集地でも、周囲の建物からの視線を気にせずに光を取り込むことができる点で、非常に優れた設計要素といえます。
また、風の通り道を計算して開口部を配置すれば、エアコンに頼らない自然換気も実現できます。

吹き抜けのある家 ー 光と空気がめぐる立体的な暮らし

吹き抜けがもたらす開放感

吹き抜けは、1階と2階をつなぐ縦の空間の広がりです。
天井が高くなることで視覚的な開放感が生まれ、家全体が広く感じられます。
特にリビングに吹き抜けを設けると、自然光がたっぷりと入り、時間帯によって光の表情が変わる贅沢な空間になります。

家族のつながりを生む「声と気配の届く距離感」

上下階がつながることで、家族の気配を感じやすくなります。
2階のホールや書斎からでも、1階リビングにいる家族の声が届く距離感。
家族がほどよくつながりながら暮らせる構造が、吹き抜けのもうひとつの魅力です。

空調効率と快適性を両立する工夫

「吹き抜けは寒い」と思われがちですが、近年は高断熱・高気密性能の向上により、快適性を維持しやすくなっています。
天井にシーリングファンを設けることで空気を循環させ、上下の温度差を抑えることが可能です。
さらに、全館空調や熱交換型換気システムを組み合わせれば、一年を通して穏やかな温度と湿度を保つことができます。

勾配天井のある家 ー 空間に表情を生み出すデザイン

天井の高さが変える体感の豊かさ

勾配天井は、屋根の傾斜を活かして天井を斜めに仕上げる設計です。
高さの変化によって奥行きと立体感が生まれ、同じ床面積でも実際以上に広く感じられる空間をつくり出します。

特にリビングやダイニングでの採用が多く、高窓(ハイサイドライト)から光を取り込むことで、時間帯によって光がやわらかく変化する心地よい空間になります。

木の梁や天井材で温もりをプラス

勾配天井の魅力を引き出すには、仕上げ材の選び方も重要です。
無垢の梁を見せたり、羽目板仕上げにすることで、木の温もりとデザイン性を両立できます。
間接照明を加えると、夜のリビングがまるで山荘のような上質な雰囲気に変わります。

平屋との相性も抜群

平屋住宅では、勾配天井を活かしてダイナミックな空間を演出できます。
天井の高いリビングと、落ち着いた寝室のコントラストをつけることで、空間にメリハリとリズムが生まれます。
中庭や吹き抜けと組み合わせれば、より明るく風通しの良い「自然と共に暮らす平屋」に仕上がります。

組み合わせで広がるデザインの可能性

中庭・吹き抜け・勾配天井は、それぞれ単独でも魅力的ですが、組み合わせることで空間の表情が格段に豊かになります。

中庭 × 吹き抜け

中庭からの光が吹き抜けを通って2階まで届き、建物全体がやさしい明るさに包まれます。
上下の空間が自然に連続し、風の流れもスムーズ。
家全体が“呼吸する”ような心地よい空間が生まれます。

中庭 × 勾配天井

リビングを中庭に面して勾配天井を採用すると、外へ向かって空間が広がるような伸びやかさを感じられます。
屋根の傾斜に沿って光を取り込み、季節や時間によって光の角度が変化。
**“光と陰がつくるデザイン”**を楽しめる家になります。

吹き抜け × 勾配天井

縦の開放感と斜めの奥行きを組み合わせることで、限られた敷地でも驚くほど広く感じる立体構成が可能です。
視線が上へ抜けることで、居心地の良さと非日常感を同時に味わえます。

快適に暮らすためのポイント

断熱・気密性能を高める

大開口や吹き抜けを設ける際は、UA値やC値を意識した設計が欠かせません。
断熱材の選定やサッシの性能を高めることで、夏は涼しく・冬は暖かい快適な住まいを実現できます。

採光と通風のバランス設計

開口部を多く設けすぎると、夏場は日射が強くなりすぎることもあります。
軒の出を深くしたり、ルーバー・庇・植栽などで日射調整を行うと効果的です。
風の通り道をシミュレーションすることで、エアコンに頼らない心地よい空間づくりが可能になります。

構造的な安全性にも配慮

吹き抜けや大開口は、構造設計上の検討も重要です。
耐力壁の位置や梁のバランスを最適化し、デザインと構造の両立を図ることが長寿命住宅のポイントになります。

まとめ

中庭・吹き抜け・勾配天井のある家は、ただ「おしゃれ」なだけでなく、光・風・空間をデザインする住まいです。
自然と調和しながら、四季の変化を暮らしの中で感じられることこそが最大の魅力。

家族が自然と集まり、外の光や風を楽しみながら穏やかに過ごせる——そんな“心地よさ”を形にするのが、これらの設計要素です。

技術の進化によって断熱性・耐震性も大きく向上した今、
「デザインと性能を両立した中庭・吹き抜け・勾配天井の家」は、これからの住宅の理想形といえるでしょう。