施工実例
プロローグ- オーナー様のご要望
Prologue
担当:下邨
最初のご相談は2015年の9月ごろでした。きっかけは施主様のご子息家族様の新築戸建てを建築したことから、そのご紹介で施主様宅のリフォームが決まりましたが、その後作業工程における技術面の問題などが浮上し、一時は白紙状態となりました。その4年後、2019年の6月に、再度施主様よりご連絡をいただき、今度はフロックスの職人を交え、綿密な打ち合わせと技術を駆使することで、リフォーム遂行が実現しました。
リフォーム前
Bfore
リフォーム前
施主様のご自宅は日本家屋特有の細かく仕切られた間取り。キッチンや和室は仕切りや廊下で隔たれており、大人数での食事の際も、わざわざ廊下をまたいでの配膳・給仕が必要でした。また、日本家屋特有の間取りということで、収納が極めて少ないため、室内がどうしても物であふれかえってしまっていることも、施主様のお悩みでした。
解体
解体工事開始です。家を支える柱を残し、壁をぶち抜き構造躯体があらわになっていきます。実はこの工事、施主様が同家屋内に居住しながらの工事だったため、一際細心の注意が必要でした。
柱の除去
解体工事開始です。家を支える柱を残し、壁をぶち抜き構造躯体があらわになっていきます。実はこの工事、施主様が同家屋内に居住しながらの工事だったため、一際細心の注意が必要でした。
もともと施主様のお住まいの造りが非常に立派なため、梁や柱、根太など、除去後に廃棄するのではなく、随所に再利用していくことも決定しました。
特に日本家屋のそれは、経年により硬く丈夫になっているため、新しいものよりもはるかに上質な建材になっているだけでなく、再利用することで、思い出といった感情的な配慮にもつながり、施主様にも喜んでいただけると思いました。
施工開始
施主様と打ち合わせ内容に沿って工事を進めていきます。施主様が居住しながらの工事は細心の注意が必要ですが、メリットとしてはすぐに意見交換ができるため、進行具合の確認や、急な変更などへの対応も非常にスムーズでした。
オフショット
施主様宅では猫ちゃんとワンちゃんを多頭飼いしていることもあり、随所にその要素を盛り込んだ造りになっていることも、今回のリフォームの見所です!
完成
After
旧ダイニングキッチン+旧廊下+旧居間=広々リビング誕生!
12月下旬、ついにキッチン、廊下、和室2間の仕切りや壁をすべて取り払った開放感あふれる広いリビングへと生まれ変わりました。TVボード奥は大容量のウォークインクローゼットになっており、その上部にはかつての欄間を再利用しています。
キッチンをアイランド型にし、幅広の縁側の面積も加わったことでさらに開放感が増し、採光性も向上。これまで煩わしかった動線がすべて解決し、大人数での集まりでもゆとりある大空間に。
キッチン背面にキッチンと同じ高さのカップボードを、横幅一杯に新設し、直上には窓があるため、採光性も確保。
キッチン側面には壁一面の大容量パントリーを新設しました。天井まですべて収納空間にしたため、大人数での宴会事が多い施主様宅でも、大量の食器やキッチン用具がすべてすっきりと収まります。
猫ちゃんが自由に動き回れるキャットウォーク+床面にも一工夫
リビング天井には特製のキャットウォークを設けました。TV背面の超大容量ウォークインクローゼットと、リビング壁面のステップから猫ちゃんが自由気ままに動き回れるようになっています。キャットウォークの一部はシースルーとなっており、猫ちゃんの愛らしさが存分に感じられるようになっています。(とても人懐こい子たちでした!)
施主様の猫ちゃんたちは外への出入りも自由にしているため、専用の出入り口を床に設けました。リフォーム前は窓部に専用口があったものの、防犯上やや難があるため、床下から自由に出入りできる仕様に変更。外側からも猫ちゃんしか入ることができない隙間なので防犯面も安心です。
ワンちゃんのための一工夫
猫ちゃんだけでなく、ワンちゃんのための工夫も随所に工夫しました。猫ちゃんと違い、行動範囲が床面に近いわんちゃん。とても人懐こく、それだけに施主様が来客時などに困らないよう、ハーネスを止めて置ける専用の金具を取り付けています。取材時も玄関まで元気にお迎えをしれくれました(笑)
水廻りも一新!
リビングの他、バス、トイレ、洗面といった水廻りもリフォーム。施主様が特に気に入っていると、とてもうれしいお言葉をいただきました!
リビング同様ナチュラルデザインのオープンタイプの洗面室は規格品ではなく、フロックスがオリジナルで特製洗面化粧台を制作させていただきました。洗面室そのものも広いうえ、洗面台は、2、3人が並んでも余裕がある大きなシンクを設置。三面鏡がある見せながら収納できる棚や、シンクしたは奥行きがたっぷりある大容量の収納になっています。
リフォームを終えて
Epilogue
外出したくなくなるくらい快適
床下には30mmと12mmの断熱材が2重になっており、さらに床暖房がその効果を増幅。取材当時は真冬でしたが、床下から非常に温かさを実感しました。照明は寒色と暖色の2色が切り替え可能で、季節などに合わせたライティングが楽しめます。
施主様曰く「外出したくなくなるくらい快適」という、大変うれしいお褒めの言葉をいただきました。一度は白紙状態だったリフォーム計画にも関わらず、再度お声をかけてくださったことには感謝でしかなく、これからも施主様のご相談には誠実な対応をもって、ご家族の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げたいと思います。